その３７

サル：「殿。教えてください。」

殿：「なんぢゃ。もうしてみよ。」

サル：「株式投資の勉強をしようと思うのですが、どのような本を読んだらよいですか。」

殿：「ふーむ。まずは自分がどの段階なのだと思う？」

サル：「そうですね。ある程度用語の意味も分かりますし、初級から中級の間かと。」

殿：「なるほど、知識の量で自分の段階を推し量ったのじゃな。」

サル：「他の評価基準てなんでしょうか。」

殿：「色々あると思うが、トレード回数とトレード期間じゃな。個人的には暴落を経験したかも大事じゃよ。」

サル：「殿は暴落経験しましたか？」

殿：「リーマンショックで当時の資金の3/4が吹き飛んだよｗｗ。そこから10年は年に数回しか取引しなかったな。細々と配当をもらっておったわい。」

サル：「何か学びましたか？」

殿：「後詰め（余力、資金管理）がめちゃくちゃ大事だということだな。当時フルインベストメントで暴落に巻き込まれ、すくんで動けなくなってしまった。余力がないから損失確定して仕切りなおすことができなかったんじゃよ。」

殿：「やはりメンタルはかなり大事なことで、余力がないと正常な判断ができなくなる。仕事にも支障がでるしな。」

サル：「仕事に支障でたんですか？」

殿：「でるにきまってるだろ。2、3日で給料数か月分が飛んだんだからな。勤労意欲マイナスじゃったよｗｗ。」

殿：「どんな時でも余力は10%以上、通常は20%、厚めは30%程度がよいと思っている。」

サル：「今はどのくらいですか。」

殿：「20-25%というところかな。全おりはなしじゃよ。機会損失のほうがでかいからのう。」

サル：「で、私は何を勉強すればよいでしょうか。」

殿：「そうじゃのう。ある程度知識あるなら、ネオモバ等1株単元取引で別セクター株5銘柄を一度に売買することを繰り返すのがいいと思うがの。」

サル：「なぜですか？」

殿：「どんなスクリーニングでも複数株持てば上がる株もあるじゃろ、さらに別セクターをバスケット取引すると、大きな損は食らいにくいのじゃ。この投資を何度か繰り返すと自分のスタイル、選定方法が分かってくる。ロットを増やすのはそれからで良いと思うぞ。」

サル：「なるほど。シミュレーションではだめですか？」

殿：「だめじゃな。身銭を切らねばメンタルが鍛えられんと思っておる。損と利益を繰り返すことが上達の道だと思うぞ。儂は投資期間だけは長いが、トレード回数はそんない多くないから、せいぜい中級だと思っておる。」

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